2-2. 物理的特性

トリフォスは目に見えない。匂いもない。音もない。しかしそれは確かに存在し、計測できる。

特性 数値・状態
粒径 10〜100 nm(コロイド粒子サイズ)
存在形態 気体中に懸濁した準粒子
拡散性 高(ガス同等の速度で拡散)
安定性 準安定(数時間〜数日で自然分解)
細胞膜透過性 極めて高い
計測単位 a.u.(任意単位 / Arbitrary Unit)

「準粒子」という表現に注意されたい。トリフォスは純粋な気体でも固体でもなく、コロイド状の粒子が気体中に浮遊する状態にある。これが細胞膜を容易に透過できる理由であり、同時に通常の物理的フィルタリングでは除去が困難な理由でもある。

粒径10〜100nmのオーダーでは、大半のフィルタ素材の目を通り抜ける。完全な遮断は事実上不可能であり、適合処置を受けていない人間が「防護なしで」アルセアの屋外に出ることは、すなわち死を意味する。

トリフォス粒子の構造と特性