4-1 なぜ「個体差」が存在するのか
アイテロミトスはすべての適合者に共通する器官だが、その働き方には個体差がある。
同じトレーニングを積んだ二人の術士が、同じ環境で異なるパフォーマンスを発揮するのはなぜか。第1章で述べたとおり、アイテロミトスはミトコンドリアDNA(mtDNA)と核DNA(nDNA)の両方に依存して機能する。そして、この二つの遺伝的基盤が独立して遺伝することが、個体差の本質的な原因である。
【個体差の構造】
母方から受け継ぐ
mtDNA ──────────→ MTP生成パターンの違い(S/B軸)
両親から受け継ぐ
nDNA ──────────→ MTPの流れる方向の違い(In/Out軸)
↓
この2軸が独立して組み合わさることで
4つの基本タイプが生まれる
重要:mtDNAとnDNAは互いに連鎖しない。S型が必ずIn型になる、といった相関は存在しない。