2-5. 適合者にとってのトリフォス——毒から資源へ

アイテロミトス適合者の細胞内では、まったく逆のことが起きる。

トリフォスが細胞内に入ると、アイテロミトス表面のトリフォス受容体がミトコンドリアよりも先に捕捉する。受容体の立体構造がトリフォスに「特化」しており、ミトコンドリアのATP合成酵素よりも親和性が高い。

捕捉されたトリフォスはAN(アイテル・ヌクレウス)へと送られ、メソ圧勾配の駆動源となり、最終的にMTP(Mesorine Triphosphate)として合成される。毒がエネルギーに変わる。

【適合者の細胞内で起きること】

トリフォス粒子が細胞内に侵入
    ↓
アイテロミトスのトリフォス受容体が先に捕捉
(ミトコンドリアへの到達を遮断)
    ↓
AN(アイテル・ヌクレウス)へ移送
    ↓
メソ圧勾配が形成
    ↓
MTP(Mesorine Triphosphate)合成
    ↓
身体強化・術式発動・余剰分は排出

【結果:解毒 + エネルギー獲得】

「同じ粒子が、細胞の構造次第で毒になるか資源になるか決まる」——これがアイテロミトス適合の本質だ。